第2回 曲がりねぎ (鍋物でうまさの直球勝負)

真っ直ぐな野菜が多い中、仙台市場の曲がりねぎは自己主張と異彩を放っている。

地下水位が高い仙台地区でねぎを上手く作るため、わざわざ浅く斜めに植え替える。

手間のかかるこの栽培は仙台東部の岩切地区で誕生した伊達藩からの伝統的栽培方法。

ユニークな形と手間のお返しに曲がりねぎは、曲がりによるストレスのためか甘みと柔らかさの美味さが加味されている。

食べ方は普通のねぎと同じでいいが、旨さをストレートに味わうため、ねぎ焼きや大きめに切って鍋物に放つのが私のお薦め!
ねぎは昔から風邪・下痢・食中毒・痔・鼻づまり等様々な薬効があると言われるが、最近の注目は玉ねぎ同様「血液さらさら」と「安眠」効果で、曲がりねぎは正に現代病に対する医食同源の品目と言える。

美味い物を食べて健康と、一石二鳥の伊達な作品を考えた先輩に感謝と乾杯!

 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分