第7回 仙台雪菜 (甘み蓄えて油とも好相性

山形の米沢には雪下から掘り起こす「雪菜」があるが、雪が少ない宮城の「仙台雪菜」とは別物である。

「仙台雪菜」は、名のとおり雪の降る時期に寒さに耐え、縮れた濃緑の葉っぱにゆったりと旨味を蓄えた野菜。

もちろん冬場が旬で美味しい時期で、秋口と冬場では別の野菜に見えるほど、耐寒のため自らを縮め糖分を蓄え変身する。
食べ方は、お浸し、煮びたし、お汁等の日々の家庭料理に使われることが多いが、意外に青菜炒めや炒飯等の中華風炒め料理にも合い、家庭それぞれで冬季限定のさまざま料理に使ってみたい素材である。

「仙台雪菜」の旨みに加えた独特のほろ苦さは、大人の味であり春待つ宮城県人の味である。
この「雪菜の味」と「いずい」のニュアンスがわかる人は、立派な宮城県人と言えるかな。

 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分