第20回 仙台長茄子(赤ワインと同じ成分含む)
 

茄子ほど地域性があり、様々な品種がある野菜も珍しい。形だけでみれば、小丸茄子、丸茄子、長茄子、米茄子、中長茄子、長茄子、大長茄子、等々で、それに地方名が加わるから数え切れない。
しかし、最近は栽培が容易で色がよい長卵形の一代雑種が全国的に広く栽培され、その地方・土地の人たちが生活の中で愛し、育ててきた地方色豊かないろいろな形の茄子は、しだいに姿を消している。

仙台長茄子も例外ではなく出荷数量は限られたものになりつつある。
この仙台長茄子は、名前のとおり伊達藩時代から作られてきた10〜12cmの細長い茄子である。
皮は柔らかくかつ張りがあり、これを漬物にしたものは格別である。特に夏の暑い日に、冷やした長茄子漬をそのまま素手で口に入れると、夏ばて気味の身体が生き返る感がする。茄子は身体を冷やしてくれると、昔からいう訳である。

 茄子は目立った栄養は少ないと言われてきたが、老化や悪玉コレステロールを抑える働きがあるとされる今注目のポリフェノールが皮や実に含まれている。赤ワインのポリフェノールと同じ成分であり、お酒の飲めない人でも大丈夫ですのでお試しを。



河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分