第26回 キャベツ 「医食同源」の代表選手

暑さが苦手なキャベツは、夏は北海道や本州の高冷地で、冬には温暖な地方で作られ一年中列島リレーでおいしく新鮮な物が出回る。
原産地はヨーロッパの地中海なので、JAみやぎ登米では「地中海キャベツ」の名前で出荷されている。品種ルーツは、青汁の原料「ケール」の野生種をケルト人が栽培化したものという事で、今では葉が発達し結球し、まったくの別人の甘い野菜に変身した。日本名で、甘藍(かんらん)とか玉菜と呼ばれている。
食べ方も煮込み、漬物、炒め物、生の千切り(生食するのは日本人だけです)などと何にでも多彩に応用できるが、ギリシャ時代は薬用に、ローマ時代は健康食として食されていた。というのもキャベツはビタミンCのほかにビタミンUを多く含み、胃や十二指腸の潰瘍を治す働きがある。これを主成分とする胃腸薬も市販されているほどで、まさに医薬同源の代表選手と言えよう。
ストレスの多い現代人、特に単身赴任の皆さんには、常備薬の代わりに値頃で日持ちも良く、おいしいキャベツ料理をお薦めする。

 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分