第32回 菜花(栄養豊富な新春の味わい)

なばな。もともと菜種油を採るアブラナ(菜の花)の中でも、食べ易い品種の、若いつぼみと花茎を摘んで食するようになったもの。

淡い萌えぎ色とほろ苦さ、独特の香りが新春を感じさせる野菜で、特に新芽のキュッキュッとした歯ごたえがたまらない。

 主な産地は、千葉の安房地区や、宮城では三陸の本吉地区が知られている。比較的暖かな地域から出荷され日々春に向かい増えてくる。

カロチン、ビタミンB・Cや鉄分など栄養も豊富。味にくせが少なく、お浸し、和え物、一夜漬、炒め物、鍋物、椀だねと様々な春の素材を使った調理方法に相性抜群。

特に「辛し和え」は簡単に作れる料理であり、かつシンプルな味わいは酒の友に最高である。
簡単料理であるが、季節の香り・雰囲気をいただく野菜ゆえ、
@たっぷりの湯を使い
A茹ですぎない事
B練り辛子の辛みが飛ばないよう和えたら早めに頂く事がポイント。

菜花の季節感と辛しのツ〜ンとくる感じが絶妙な味わいを運んでくれる。

 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分