第34回 蓮根(酢水につけシャキシャキ)

薄桃色の神秘で優雅な花が咲いた後、肥大した実入りの花托が「蜂の巣」に似ており「蜂巣(はちす)」、それが略され「はす」に。その根に似た「地下茎」がいわゆる「蓮根」。
種多く子孫繁栄につながり、穴が空いていて見通しが利くとされ、昔から縁起のよい食べ物として正月や慶事には欠かせない。
栄養に優れ、熱に強いビタミンCがミカンの1.5倍あり、カリウムや食物繊維も豊富で便秘にもよい。産地は茨城が全国一であるが、県内では伊豆沼周辺から出荷される。

蓮根は「シャキシャキよ」という人が多いが、煮物は「ホクホク」がお袋さんの味わいがあって、いい。

シャキシャキ感には@輪切りA酢水に付け、反対にホクホク感は@縦切り・斜め切りA酢水に付けない事がポイント。

煮物の場合、どうせ色が付くので酢水の漂白効果はいらず、手間も抜ける。煮付けた蓮根を天ぷらにすると、モチモチ感のある味付きの風味が楽しめる。お試しを。

 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分