第36回 雪菜の花(コクのある淡い春の味)

寒さに耐えて旨さを増す雪菜。その雪菜が淡い春を感じて伸ばす花蕾茎を掻いたものが「雪菜の花」である。まだ出荷初期であるが、宮城の春がなんぼか近づいたことを感じさせる野菜である。
菜の花の仲間の「菜花」や「つぼみ菜」に比べ、「雪菜の花」の出荷時期は遅いが、その分コクのある味で色も若干濃い緑色である。
茹でて冷水に浸し、おろしたての生姜とダシ醤油で味付けするだけで、簡単で美味しくこたえられない一品ができあがる。
茎の方から熱湯に入れ茹でると均一にでき上がるが、軸の太さの割に柔らかいので茹ですぎに留意し風味をなくさない事が大切である。
「雪菜の花」は仙台近在中心にこれから少しずつ出荷量が増加し、4月に旬を迎え5月上旬まで出荷される。
食べ損なうと来春までお預けとなるので、ぜひこの機会に宮城の身近な味を賞味してけさいん(ください)。
 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分