第37回 品目:独活(捨てるところなしのエコ野菜)

漢字の問題によく出るのが「独活」。うどと読む。数少ない日本原産の山菜で、英語でも「UDO」だ。
「うどの大木」と言われるが、大木になれずに山菜として我々は食べる。自然物は風味・えぐ味が強く(本当はこれが美味しいのだが)、出荷時期も限られ、数量も不安定なため、最近はほとんどが栽培物になり、えぐ味が苦手な人にも季節の味を楽しませてくれる。
全国一の産地は東京の三鷹市周辺。地下室(むろ)で光を当てずに芸術的な軟白うどを作る。県内では蔵王町近辺から出荷される。
うどは捨てるところがないエコ野菜である。葉先の部分はタラの芽のように天ぷらに、茎の部分は皮を厚めにむいて煮付けや、そのまま味噌や梅肉を付けて歯ざわりと香りを味わい、またサラダにもよく合う。厚くむいた皮は千切りにし上品なキンピラに最適である。
日に日に春めいて山菜を食べたくなる時期を迎えた。ビール片手に山菜料理のツマミで、楽天イーグルスを応援したい。
 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分