第42回 茗荷竹(上品な食感、香りも豊か)

茗荷の若芽・花穂は、「花茗荷」「茗荷っ子」と言われよく知られているが、若い茎を光に当てずに栽培したものが「みょうがたけ」で、食べたことがない人も多い。
産地は、京都・茨城・埼玉そして宮城の名取市増田で、茎にきれいな紅色を付ける技術は職人技であり企業秘密である。
特に太く紅色が乗った物は、築地市場ではなくてはならない。刺し身のつまとして料亭でよく使われるからで、つま切り専門店があるくらいだ。茗荷竹のつまは、シャキシャキとして上品で香りもよく、刺身を引き立てる。
家庭では、卵とじ、鰹節と醤油の和え物、鰹のたたきや麺類の薬味、味噌汁などに使うと、ひと風味違う一品となる。
茗荷を食べると物忘れが激しくなる話もあるが、特徴ある香りは大脳皮質を軽く刺激し、むしろ頭をシャキッとさせる作用があるので、忘れないように!
 
河北新報夕刊 「食彩マルシェ」 掲載分